食事

食べることが苦痛になってきた。
医食同源とは言うけれど、それは同時に身体を冒す毒となる。
いいや、そういうふうに毒になるものばかりを選んでいるのだろう。
良薬口に苦しとはよく言うけれど、美味しいものは毒なのだと思う。
味覚は麻痺し、胃には負担がかかり、
脂肪やコレステロールプリン体などの過剰な蓄積を生み出す。
かといって、日々の生活で美食以外の楽しみがあるだろうか?
仕事の合間、一日の始まりと終わり、そのわずかな時に行われる、
娯楽、儀式。カロリーの摂取以上の意味がそこにはある。
少し断食をして、体質を戻そう。
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食べ過ぎてあまりよくない思いをするものに刺身がある。
いや、僕だけなのかもしれないけど、3切以上食べると唇がかぶれる。
醤油のせいなのか、生もののせいなのか?
そのまま食べると今度は上顎がかぶれる。ここまで来るともう駄目だ。
一般にいっても、ひとつの種類で3切以上出てくることは珍しい。
なんでも、それ以上はくどくて飽きが来てしまうとか。
そんなことを思いながらスーパーの鮮魚売り場に行くと目が行ってしまう。
嫌いではないのだよね。特に貝類は好きで、死ぬほど食べてみたい。
この職業についてから、生の貝類はなるべく食べないようにしているけど、
それでもふとしたきっかけで無性に食べたくなってしまう。
生じゃなくてもいい。カラス貝に帆立貝、はまぐりにあさり。
冷凍で見かけて、箱で買いたくなるのだけど、
我が家の冷凍庫には収まらないので諦めてしまう。
今度、誰かの家で鍋でもしようかな。