おしゃれ+憑物神

今日、靴を買った。
僕が服飾品を買うのは本当に珍しく、いつ以来だろうと考えて、
思い出せないので思考を中断するぐらいに昔のことだろう。
おぼろげに思い出せるのは、去年の4月にかったジム用の水泳キャップだろうか。
途中で、貰ったTシャツは別で、自発的に何か服飾を買うということがない。
めがねも散々迷った挙句(いまも迷っているけど)買っていない。
物持ちがいいのか、ものぐさなのか、興味がないのか、壊れるまで使う。
買った当初はどれも同じに見えるけど、肌に馴染む過程で愛が芽生える。
だから、壊れたとしてもそのまま保存していることが多い。
時々、思い出してはそれらの品々に感謝を述べてみる。
憑物神さま。魂を分け与えて、脈打った品々よ、あの日々をありがとう。
物との出会いは不思議で、何人もの人の手を渡っていまここにある。
もう、使うことはないけれど、いまもそこには君がいて、
あの日の記憶に彩を添えてくれる。
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靴を買う際に自分の足のサイズを改めて測ってみた。
その際にデパートの女性店員が僕にひざまずいて測っていたのだけど、
ああ、やっぱり僕は変態野郎だと再認識してしまう衝動に駆られた。
これが男性原理に基づく征服欲の一環なのだろうか。
女性がひざまずいているこの状況はとても素敵かもしれないとなんとはなく思い、
そのことに気付いて自分の変態性を否定しようと思考してみたけど、
素敵かもしれないと思っている、思考している段階でもう駄目なことに気付いた。
上目遣いに女の子座りって、いいね。眼のやり場に困ってしまうし。
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とこりで、僕はおしゃれというものに縁がない。
それは格好のいい人がするものであり、関係がないと決め付けている節がある。
なので、目下努力していい身体を作っているのだけど、
なかなか思い通りの身体にはならない。もしかしたらなれないかもとすら思っている。
僕が思うに服なんて同じで、似たようなものばかりだ。
だから、身体のシルエットがひどく大事で、スタイルを作ることがおしゃれの
前提であるように思う。自分の目標とする身体になるまではおしゃれをしないだろう。
で、目標とするのはスーツの似合う身体である。
広い肩幅、割れた腹筋、盛り上がった胸板、細い足、持ち上がった尻。
なんとはなしにそんな目標が出来上がっている。服を着たら隠れるとか言うけれど、
完成された身体は、服の上からもわかるものだと思う。
だから、頑張ろう。いつか、おしゃれが出来る日まで。
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「肩甲骨はね、昔、人に翼が生えていたときの名残なのだよ」
「昔、人は天使だったの?」「かも知れないね、でも悪魔も翼は生えてるよ」
「なんで、人は翼を失ったの?」
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僕は、全体のバランスとして、肩、肩の間の筋肉、下半身が弱い。
そろそろ走りこみを始めるべきなのだろうね。
いつまでたっても、体脂肪率が下がらないのだから、燃焼させないと。
でも、走るのは嫌い。でも基本だから。頑張ろう。
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