「未来はどこへでも繋がっているものさ」
夕日の赤い日差しに照らされる影は、幾つかに別れ遠くまで伸びてゆく。
まるで僕達の未来のようだと、その言葉を聴いて思った。
「だから、君の思うようにすればいい」
そういって振り返った顔は誰のものだったろう?
夕日を浴びて、陰になったその顔ははっきりと見えないなりにも、
笑っているとわかった。
「『望む世界の欠片』はいつも君の傍にあるよ」
きみはダレ?・・・
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・・・目が醒めても暫く天井を眺める。あれはダレだったのだろう?と考える。
誰でもいいや、暫く考えてからそう思いなおして、朝食を作る。
たった1gにも満たない質量の癖に、言葉は心に重くのしかかる。
言葉は不思議。悲しみは口笛とともに癒されるけど、言葉は心に刻まれる。
好きな音楽と朝の珈琲の香りが心を穏やかにする。
今日も一日が始まる。