思うこと

思い返してみると、僕たちは自分の悩みを相談したことがないのかもしれない。
例えば両親の話、仕事の話、色々。結局、彼女は僕を頼ることはなかったし、
僕は彼女に仕事のことを相談しなかった。
後悔するのは「ラーメンを世界に広める」といってしまった自分。
僕の本当の望みは家族と静かに本や食事をして、ともに暮らすことだったのに。
もう、過ぎてしまった話。
結局のところ、本当に幸せなことというのは、
好きな人が自分を好きになってくれて帰る場所があることなのだろうと思う。
地位や名誉、お金なんて補助的なものに過ぎない。
失ったものは大きい。それでも昔より僕は成長したのだと思う。
誰の一番でも、必要とされたことのない僕を好きだといってくれた人が居た。
きっと、それだけでも僕は救われる。支えられる。
さあ、歩こう。もう、立ち止まる必要はない。
縁があれば、また交わることもあるだろう。
だから、それまでに僕は僕の目指すいい男になる。
そのとき、笑い合えるように。また、別の物語を綴ろう。