最後にいう言葉

人は、最後の瞬間になんというのだろうか?
「もっと光を・・・」とか「我が人生に一片の悔いなし」とか、
そういう言葉ではないと思う。
本当に、本当にどうしようもないとき、
自分の感情を表すのはいつも単純な言葉で、
単純な言葉だけに上手に伝わらないのだけど、正直な言葉。
「ありがとう。ごめんね。」
この二言はあまりに多くを語り、あまりに多くを語らない。
曖昧な表現だけど、二人の間柄で様々な思い出を呼び起こす。
言葉は全てを言い表せない。
言葉を尽くせば尽くすほど、伝わないこともある。
だから、だからただ一言を伝えるとしたら僕は何と言うだろう?