偶然の出会い

仕事を終えて、深夜家に帰ると着信があった。
「小動物って大丈夫?」
「ええ、まあ。大好きだし、可愛がりすぎて逆に駄目な人です」
「じゃあ、殺すのはOK?」
「深いですねぇ」
話に聞くとねずみが出たらしい。
「それより僕はのりぴーの看病のほうが大切です」
「オレの心配もしろ」
「いや、ねずみなんて普通だし。よく見れば可愛いし、親戚だし」
「ディズニーも嫌いになった。もうやだー」
「あー、もう。ロイホでも行きますか」
「喜んで」
ってなわけで、甲州街道を30分かけて向かう。
家に着くと、「となりの部屋から音が聞こえて出れない」
・・・いい加減に、あれです。情けないっす。
冗談かと思えば本気やし。
ってなわけで、僕が部屋を隈なく確認して、引っ張り出す。
で、ロイホに向かうと閉店だった。
「・・・どうします?」
「世田谷通り沿いになんかあるだろう」
で、行き着いた先が明治神宮 at 5:00
「人が一人もいないっすね」
「うん、いいね。聖域って感じで」
「今日は七夕かー」
みると境内に七夕が飾られていた。
それを写真に収めていると後ろから声をかけられた。
「あの、写真を取ってもらえますか?」
年配のおばあさんが声をかけてきた。
なにやら、孫に写真を送るとかで、僕の携帯でとった写真を
送って欲しいという。
出来る限り、こういうことには手を貸そうと決めているので
写真を撮ってメールで送信した。
「この辺りに住んでいらっしゃるの?」
「いえ、偶然です。」
こんな出会いもあるのだなぁと思った。
なぜなら辺りには僕達しかいない。
出会うべくして、出会ったというのかな。
これも神様の思し召しかもなーと思った。