食べること、生きる源。即ち、それは命。
命あるものからしか生命が生まれないことを以前、書いた。
では、生まれた命もまた、命をもってしか生きれない。
命を継ぎ足して、補って、埋め合わせなくては、命は失われてしまうから。
たくさんの命、たくさんの運命、たくさんの死。それらの上に僕はいる。
全ての起源から派生したたくさんの命、奇跡のような確率でいま僕はここにいる。
それら命の連鎖のひとつでも失われていたなら、僕はここにいないだろう。
いまあるものよりも、失われたもののほうがはるかに多い。
僕らはそのことを忘れてはならない。