結婚式

今日は結婚式。
パークプレイスに出来た、アニエスガーデンで式は行われた。
地中海風のその場所は、外界から切り離されて、式だけのために存在する。
久しぶりに会う顔は少なく、初めて会う顔のほうが多い。
まだ、新婦にあっていない。
「・・・そういえば、新郎にあったことがない」変な気分だ。
そう思っていると教会の中へ案内される。
中ではオルガン、蜀台、シスター、十字架、そして牧師、いわゆる西洋式な
結婚式のための全てが揃っていた。
・・・片言の牧師なんてどこから雇っているのだろう?
式は粛々と執り行われた。最初は軽い気持ちで参加していたのだけど、
この結婚式は、二人にとって一生に一度の晴れ舞台なのだと、
そう思わせるような、大切なものだった。自分の迂闊さを後悔した。
本当に幸せそうで、晴れやかで、祝福に満ちた式だった。
少し、結婚したくなった。参加者をあきさせない式で、
色々な趣向が凝らしてあった。特に生まれたときの重さの人形を両親に渡す、
その演出にぐっときた。言葉や、写真ではなく、体感的思い出す重み。
時間の流れをきっと感じたことだろう。
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二次会は見知らぬ顔の面々との会話が中心になった。
新婦の高校の頃の同級生とか、旦那とかとなんだか親しく話した気がする。
旦那とは初対面なのに、よくこんなに話せたものだ。というか、
なぜ僕のことをしっているのか?少し疑問だ。
ビンゴ大会でもらったCKのボクサーパンツ、大切に使わせてもらうよ。
三次会はカラオケで、僕はいつも通りの調子で歌う。
その最中に、止めてもらってる友人から連絡が入っていた。
「破水した」・・・!酔いが一気に醒める。もともと酔ってなかったけど。
僕はなんて間の悪い男なのだろう。ばつの悪い気分を味わいながら友人宅へ向かう。
着くと同時に、本格的な破水が始まり、産婦人科へ向かうことになった。
・・・ぼくもいっていいものなのだろうか?