ホワイトデー

ホワイトデーの起源は日本の飴協会の発案らしい。
商業主義的な発想で、和菓子屋がきっかけでましゅまろでーが最初らしい。
3月14日なのは、3世紀のローマにおける恋愛結婚の禁止令に抵触した
カップルを救ったヴァレンタイン司祭が死んだ2月14日の1ヵ月後、
このカップルが結ばれたとか、日本の飴細工の起源が3月14日だとか色々。
お返しにはチョコレートにはいったマシュマロを返し、
思いを包み込むような愛を表現するとかしないとか。
まあ、僕にはなんら関係のないイベントですなぁ。
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なのでタイトルとは全く関係のない日記を書いてみようと思う。
「おう、兄ちゃん。君はいくつや?」
「今年23になりました」「まだ、そんなに若いのか?店長?」
「いいえ、僕はまだ社員です」「それにしちゃ、貫禄があるな」
・・・閉店後の店内、常連客の晩酌に付き合いながらそんな話をした。
きっかけはバイトと常連との会話。
「味、絶対濃い目だからきいてきて」と顔を覚えていた僕がいかせたことだ。
常連客になるにつれ、みな固定された商品を買い続ける。
まるで、永遠にそこに通い続けるかのように、亡霊のように同じことを繰り返す。
それが気に入ったからこそ、何度も通うのだからそれも道理。
まあ、その会話を発端に地元の話になり、
精算をしていた僕にも声をかけられたというわけだ。
「出身は?ここの人ではないよね」
「僕には故郷がないんですよ。しいていえば、海外のシンガポールですか?」
「へぇ、かわっているね。ところで君はO型だろう?」
「はい」「O型はぼやっとしてるようで気遣っているんだよな。
自分の中で制限っていうか、ルールをもっていてそれを侵さない限りOKみたいなさ。
悪いね、こんなに長居して。」「大丈夫ですよ」
「多分、君らがかえるまでいてもいいと思ってるんだろう?」
いてもいなくてもあまり変わらないからそう思っていた。
「まあ、そんなところです。」「そっか、君は立派だから3000円あげよう」
「それよりもまたきてくださいよ」「いいから黙って受け取れ」
「・・・ありがとうございます」
「そういえば、一時期、8月から12月の間まで来ない時期がありましたよね」
「よくみてるな。武蔵境でフレンチのシェフやってるんだけど、そっちがな」
「ああ、なるほど」そういえば、常連客は何故か飲食関係が多い。
「精算終わったの?わりいけど、ジョッキを貰えるかな。
そうだ5千円やるからそれでお前らも好きなの飲みなよ」
正直、これには迷った。サーバーを洗浄したので復帰するのにロスが発生する。
売り上げは明日、入れればいいけどどうしたものか。
「いいですよ。」と結局、僕は許可をしてしまった。
アルバイトもグラスを飲んで、常連と楽しく、少しの愛想笑いをこめて話した。
そんな一日の終わり。で、そのままバイトと麻雀in寮。
まあ、僕の勝ち越しで朝の9時まで続行したわけです。
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「イチキサン、最近、音楽聴いてます?」
「ああ、きいてるよ。チャットモンチーとかな。」
「知らないすけど、インディーズっすか?深夜、TVでやってるあれいいすよね」
「俺が帰る頃には砂嵐しかやってない。たまに顔が映るぐらいか」
「なんすか、それ?」「知ってるか?砂嵐はつけっぱにしとくと音が消えるんだよ」
「はい」「で、音が消えたと思って、ふとTVを見ると顔が映ってるんだよ。」
「なんすか、それ!幽霊?」「たまにねー」とあまりにも普通に話したので
信じてしまったようだ。これは都市伝説の一種。行方不明者の一覧を流すとか。
「嘘だよ」とちゃんと教えた。
「なんだ〜」「でも、何が嘘だとはいっていないよ」とにやりと笑う。
実際に、僕は一度だけ、砂嵐に顔が映るのを見たことがある。
あれは錯覚だったのだろうか?
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