夢を見た。
二階建ての大きな家。
複数の友人と暮らしている。
その日はぼんやりと本を安楽椅子に座りながら読んでいる。
彼女からメールが届く。それは僕の友人を彼女の家に誘うものだった。
ふーん、と思って友人にその旨を伝える。
友人はしぶしぶながらも彼女の家へと向かう。
メールで彼女の友人と何度かやり取りをした。
いくつか否定的な回答がやってきたので、まだ駄目かとなんとなく思った。
本を読みながら、珈琲を啜っているとメールが届く。
彼女の友人からで、僕の友人が落とし穴へ落ちたという。
・・・なんとなく嫌だけど助けに行くか。そう思い着替えようとする。
打ちっぱなしの壁、大きな硝子。その向こうで何かの実がなっている。
それは大きなそして美味しそうな葡萄だった。
僕が家から出る瞬間に、誰か女の人がやってきた。
「誰か来たよ」そう友人に伝え、そのまま一回へ向かう。
一回で営業している雑貨店ではなぜか米が眼に入った。
彼女の家に向かう。紫色の空。現代建築様式の大きな家。
近くに二台止められていた車に隠れて様子を伺うと、
二階の窓ガラスで、彼女の友人や彼女がお菓子を持って歩いている。
彼女を見たとき、不覚にも緊張してしまった。
どうしようか考えていると、彼女の友人が家から出てきて、
「どこにする?」「いつものところでいい」といって、車の近くで
ヴァンパイアの格闘ゲームを始めた。
見つかるなぁと思ったので移動しようとすると、「なにか音がするよ」と
見つかってしまった。丁度、外からやってきた彼女とも話をする。
懐かしいという感情以外、多分、浮かばなかったと思う。
「奴は?」と聞くと、「逃げたよ」と彼女は言った。
新しい恋を探しているといった意味のことを言っていたように思う。
「そう」といって、彼女と暫く話をして別れた。
目が醒める。
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一番印象深かった葡萄は収穫、成長を意味しているらしい。
なにを?って思ったけど、きっとなにかを収穫するのだろうね。
この一年間を振り返って、いろんなことがあったように思う。
本当に、本当にね。一番大きなことはやっぱり恋で、
就職はあまり大きな変化ではなかったなぁ。
どこに行っても、僕の状態はそうそう変化しないみたいだ。
成長はしたのかな?経験値は積んだと思う。
恋を知って、愛を夢見て、破局をして、終わってしまった。
一年か。切がいいのだろうね。彼女は元気だろうか?