惰眠・・・秋眠曙を見ず

昨日は日記の更新をあまりの睡魔のために断念してしまった。
昨日の更新後、速攻で布団につき、目が醒めたのが13時。
そのまま布団で近くにあった本を読んでいたら、再び睡魔が襲ってきた。
快楽に引き込まれるように転寝しながら、時折起きては本を読むと繰り返していた。
とても気持ちよかったけど、代償に15時間は払いすぎだ。
昨日はサービス道場へいって、半分仕事のようなものだったし、
正直な話、月締めをするために昨日の休みを無理やり先輩に捩じ込んでもらって、
帳票、金種、精算、両替、発注、検品、清掃、シフト・・・色々やったなぁ。
今日は今日で、レジのOSがフリーズして、事務所のキーボードを無理やり捻じ込んで、
(レジはNEC産、PCは富士通・・・端子の規格が一緒で助かった)力技で復帰させたり、
ハンディの切り替えをしないといけないのに、一台自宅に持ち帰る阿呆はいるし、
飛んだ日だよ、まったく。
先日は久しぶりに温野菜に行って、たらふく食べたからその代償かな。
閑話休題
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長い転寝のおかげで色々な夢を見た。
調布の家から、シンガポールのマンション一部屋1,298S$の看板を見たし、
しかも、そのマンション満室で、一階に回転寿司のような和食屋があって、
10階建てのこちら向きの窓は全てカーテンが開いていて、
各部屋に絶対あるPCの画面が見え、住人が時折、こちらを伺うという設定付。
自分が住むのもいいけど、家賃収入で暮らすのもよいなぁと思ってしまった。
月賦で払うのもいいけど、一括のほうが安かろうと、
夢だと気付きながらも現実的な計算をしてしまった。
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想像を絶するのが、ドラゴンボールの夢。
トランクスとフリーザの戦闘シーンなのだけど、舞台がデパートの中。
しかも、未来からきたトランクスが「資産管理は牛魔王に」と謎の託を残して、
牛魔王は宝石商を営んでいて、金の先物取引に強い」とリーフレットを見せてくれる。
その内容は明らかにシンガポールの宝石広告で、
「これで資産管理は安心ね。未来人からのお墨付きだモノ」と笑う。
その未来人はセールスマンで、営業に来ただけかもしれんと思った。
っていうか、フリーザはどうしたのだろう?
トランクスは過去を変えないために、時間を計りながら行動していたし。
最近、読んでいないなぁ。ドラゴンボールと思いながら夢の続きを見る。
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そして、彼女の夢を見た。
「そろそろ出てくる頃合だと思ったよ。」彼女に向かって、そう言う。
「妙に自覚的な夢だからね。君が出てこないのは不可解だ。
「夢で会おう」とはよく言ったものだよ。」
将来の夢と日々見る夢。共通するのは人が見ること。それは儚い。
「・・・夢でも会いたいのだろうね。結局のところ。」
そこから二人、沈黙の中を手をつないで歩いた。
一緒にいるときはずっと手を繋いでいたから。
そこから色々な話をしたようにも、色々なことをしたようにも思う。
夢は夢で、結局、目が醒めたら何もかも忘れてしまった。
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お湯に浸かりながら、昔のことを思い出す。
最初に「彼女」という存在を意識したのは中学生の頃。
菊池という友人に彼女が出来て、奴がうちに泊まりに来たときの夜のことだ。
奴とは仲がよかっただけに、彼女が出来たと聞いたときには衝撃を受けた。
彼女や恋人という存在は概念上の存在だとばかり思っていたからだ。
そこから長いこと彼女とは一体何か?について話したように思う。
最後に「彼女のことが好きなのか?」と聞いた。
「守ってやれ。誓いを立てて、命に代えてもだ。」
奴は幸せそうだったので酷く羨ましく思った。
・・・それ以来、僕は彼女が欲しいと思うようになった。
好きな人のために生きる人生はどんなに素晴らしいものだろう?
誓いを立て、偽ることも、裏切ることもなく、全身全霊を懸けれたなら・・・
それは契約のようなものだった。自分で自分に課せた制約。
そういうものだと思っていた。
実際に彼女と付き合ってみてどうだったのだろうと振り返って思う。
よくわからない。とても自然に振舞えたし、居心地がよかった。
言葉であらわそうとしても、陳腐化してしまい、
本当に表現したいことから遠くなってしまう。
まだ、好きなんだ。
どうすればいいのだろう?どうすれば傍に居られる?
なんだか、最近はずっと君のことばかりを考えているような気がする。
考えても仕様がないと思いながら湯船から上がる。
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仕事に行くとバイトの友人が死んだため、
明日の葬式に出席するから休ませて欲しいといわれた。
「死因は?」「風呂で溺死」「・・・アルコール飲んで?」「いや、素面で」
「若いのに、そんな死に方をするのか。そういうことも現実にあるか」
話によると、風呂に入っている最中に眠ってしまい、
そのまま溺死してしまったという。風呂での睡眠は気絶に近いというので、
なるほどと思ってしまった。そういえば、今日、僕も湯船で眠っていたっけ?
気をつけないとなぁ。あのシチューおじさんのグロ写真のようになってしまう。
と益体もないことを考えた。葬式の場で笑ってしまいそうだと思う僕は不謹慎かな?
簡単に人は死んでいくから、寂しいよね。
誰の心にも残らず、消えていく。
僕が死んでも、誰も泣かないのかも知れない。
なんとなく、そう思った。
誰かに泣かれたいのかな?それも疑問だ。
僕の親しい人で、死んだ人はまだいない。
でも、死んだとしても泣かないような気がする。
ただ、忘れないようになにか痕をつけると思う。
心か身体に消えない痕をつけて、背負っていく。
誰もが忘れても、僕だけは覚えていられるように。
それできっと口笛を吹く。