君へ

夜空を眺めながら君のいった言葉を思い出したり、色々考えた。
君のほうから終わりを告げるのだろうな、と最初から思っていた。
できれば醒めないでほしいと願いつつも、その予感はあったのかもしれない。
最初は好きという感情よりも、戸惑いのほうが強かった。
一緒に居るうちに、居心地がよくなって、いつしか本当に好きになって、
いつのまにか甘えてしまって、一緒に暮らす夢を見た。
噛みあわないところもたくさんあったし、意見の相違もあった。
でも、一緒に過ごすうちにそれらは解消されるものだと信じていたし、
解消されるまで一緒に居られると思った。
でも、心の何処かでいつも考え事があった。
君の決断に間違いはないと思うし、正しいと思う。
今は将来に対して色々考える時期なのだし、
僕もその時期、自分の人生に対して決断を迫られた。
そのときにはまだ君が居なかったけれど。
あとは、気持ちに整理がつくのと、期が熟すのを待つだけ。
待つことには慣れているけど、相変わらず好きではない。
でも、待とうと思う。
初めて、僕を好きだと言ってくれた君を。
最初で最後の人。心から愛しています。