印新

 はてなダイアリーの機能拡張に伴い、日記をこちらに戻してみた。ちなみに過去の日記はもうイニシャライズしたので電子の海へ帰す。唯と無の狭間へ。


 昨日は晴れだった。少し嬉しかった。今日は雨だった。とても懐かしかった。些細なことの積み重ねで世の中はできているのだなぁ、と実感する。全てはすべてに通じる。それは当然。理解できても、体得するのとは少し違う。似ていることは、違うこと。それは異質であると言うことの証明でしかない。必要なものだけを掻き集めても、世界の欠片は埋められないように全ての欠片で世界はできている。残念ながら、欠片が失われても補完されるようだけど。自分という欠片の価値を見失うということだから。それは、あっても、なくても、同じ。全てはすべての代替品でしかなく、また欠片は唯一の部品でもある。それは見方を、立ち位置を変えて見ただけの話。大同小異の世界観。僕の世界は小さい。


 いつだかの僕は孤独だったのだと思う。それが僕の世界が小さい理由。なぜそうなったのかと言えば、とても些細なことだったのだろうと思う。きっかけはなんだったのだろう?なにがきっかけだったのか、きっかけなんかなかったのか。怒り、絶望し、悲しみ、そして全てを拒絶した。自分が傷つかないように、他人を傷つけないように、全てを放棄した。自分に対する興味も、他人に対する関心も、ないふりをした。そうすることで見たくない現実から逃げるように、人との関係を絶とうとした。傍観者、全てが他人事で、他人のことはどうでもいい、そんな人生を続けた。


 文明に生きる僕が、人に作られる文明の中で、人と関わらないなんて幻想でしかなかった。だからこそ、僕はここにいるのだろう。何かを印新したからこそ、ここにいる。なにがきっかけだったのか、きっかけなんてなかっのか。結局、それだけの話。今日も僕は日記を印新する。それがこの日記の始まり。