2006-03-08から1日間の記事一覧

黄昏

夕焼け空の空気は澄んでいて、かつての故郷の空気を思い出す。 湯上りの火照る肌を凪いでは心の風穴を突き抜けて、赤く染まった空へと消えていく。 鼻腔を抜けるこのにおいは、はるか昔、幼き日の思い出。僕はこの空気を知っている。 文化祭の前日、誰もいな…